1996-03-28 第136回国会 参議院 法務委員会 第4号
具体的に申し上げますと、書記官事務に関連するところでは、例えば訴状審査を充実させるとか、あるいは予想される事件進行の見通し等についての情報を早期に得ることによって事件の類型に適した解決方法を選択すると。あるいは事前準備、期旦酬の準備を徹底して、法廷では実質的な討論を闘わせると。それによって早期に争点を確定し、争点を絞った立証活動をしていただくと。
具体的に申し上げますと、書記官事務に関連するところでは、例えば訴状審査を充実させるとか、あるいは予想される事件進行の見通し等についての情報を早期に得ることによって事件の類型に適した解決方法を選択すると。あるいは事前準備、期旦酬の準備を徹底して、法廷では実質的な討論を闘わせると。それによって早期に争点を確定し、争点を絞った立証活動をしていただくと。
こういうことで、訴状審査の受け付けの段階ではそれによることが適当であったと思われたわけでございますが、最近の地価の下落傾向と今回の評価額の値上がりということを勘案しますと、場合によっては評価額の方が公示価格よりオーバーするといういわゆる逆転現象のようなものが生じることになってきた。
現在の制度といたしましては、当事者が訴えをもって求める利益の額というものを裁判所の、具体的には裁判長が訴状審査の中で判断をされるということになっているわけでございまして、その趣旨は、要するに先ほど申しましたように、その訴えをもって主張する利益の額というのは個々の訴訟ごとに個別的に算定するほかはないということで、裁判官の具体的な事案に応じた判断にゆだねられているということでございます。